北陸大の学長選出をめぐる訴訟結審
北陸大学(金沢市太陽が丘、北元喜朗理事長)の学長選出を巡り、教授有志25人が同大を相手取り、理事会決議の無効確認などを求めた民事訴訟が15日、金沢地裁(渡辺修明裁判長)で約2年ぶりに結審した。判決は来年2月12日。
双方が最終準備書面を陳述したこの日の弁論では、14日の同大学長選で河島進新学長(56)が選出されたことを受け、教授有志側が訴えの一部取り下げを申し出たが、大学側が同意しなかった。
同問題では、理事会が96年8月、国際政治学者で前亜細亜大学学長の衛藤瀋吉氏(75)を新学長に選任。教授有志側は教授会の審議を経ない選任に反発、「大学には、重要事項を審議するため教授会を置かなければならない」とする学校教育法59条に違反するとして、提訴していた。