(平成10年9月26日 北陸中日新聞朝刊 第2社会面)

理事長の証人尋問 教授側の申請却下
北陸大訴訟口頭弁論


北陸大学(金沢市)が教授会を通さずに学長らを選任したのは違法として、教授21人が学校法人北陸大学を相手に佐々木吉男学長と外国語、薬学部長の地位不存在確認を求めた訴訟の口頭弁論が25日、金沢地裁(渡辺修明裁判長)であった。
教授側が「学長、学部長選任の手続きの違法性などを立証するのに必要」と北元喜朗理事長の証人尋問を申請したが、合議の結果、却下された。渡辺裁判長が和解の可能性をただしたが、大学側は「大学の問題の解決は文部省に任せる。裁判所は法律判断をお願いしたい」と述べた。次回に、双方が最終準備書面を陳述して結審、来春にも判決が言い渡される見通し。
訴えによると、北陸大学は1997年3月29日、教授会の審議を経ずに、理事会で学長らの選任を決議。教授側は、重要事項に対する教授会の審議権を認めた学校基本法に違反し、無効と主張している。

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